どれ位のペースで地球上の生物は絶滅しているの?
地球上では現在、約175万種、未確認の生物を含めると約3千万種の生き物が共存しています。私たちの知っている種の数は約175万種ということは…、ほとんどが未確認の生物となります。これは驚きですね。恐竜がいた時代は、1000年の間で1種の生物が絶滅したと考えられていますが、200~300年前は4年で1種、100年前には1年で1種のペースで絶滅したと考えられています。
そして、1975年に1年間で1000種、現在では1年間に4万種以上の生物が絶滅しているとされており、年々そのスピードは加速しています。人類により引き起こされた絶滅速度は約100~1,000倍以上に上昇しています。驚くべきスピードですね。
大量絶滅とは ~生物多様性の喪失~
私たちの生活が便利になるに伴って、多くの生物が絶滅の危機に瀕しています。地球誕生から、生態系の75%以上の種が絶滅してしまったことを『大量絶滅』と呼びます。大昔も自然現象などの影響により、大量絶滅が起きていますが特定の種(人間)が原因とされる大量絶滅は異例です。大量絶滅は過去5回記録されていますが、5回目の大量絶滅は恐竜が絶滅したとされることで有名な約6500万年前(白亜紀)の大量絶滅です。その後、大量絶滅は起こっていません。6回目の大量絶滅をもたらすことも、防ぐことが出来るのも人間です。人間は考える生きものです。過去の過ちを正しい方向へ修正するべく、国連を主導に世界各国で環境保全に取り組んでいます。大量絶滅を防ぐことは私たちの生活を守ることにも繋がります。地球が長い時間をかけて育んで来た生態系が少しずつ減少しています。農林水産業など生物多様性の損失が私たちの暮らしに与える影響は数多くあり、生態系サービスが低下することによる経済的損失などにも繋がります。
日本の絶滅種『2選』
今回のYouTube動画は、日本の絶滅種として有名なニホンカワウソとニホンオオカミを紹介しました。是非、ご覧頂ければ幸いです。
ニホンカワウソ
明治時代以前には、全国各地の河川などの水辺でよく見られたニホンカワウソ。ユーラシアカワウソの亜種とされていますが、しっぽが長いなどの外見的特徴や遺伝的特徴から、ニホンカワウソは別種であり日本固有の種という意見があります。
明治時代以降、毛皮を目的とした乱獲により、急速にその姿を消しました。ニホンカワウソ(北海道亜種)は1955年に斜里川で捕獲された個体が最後の記録とされ、ニホンカワウソ(本州亜種)は1954年和歌山県友ヶ島海岸で発見された個体が最後の記録とされ、それ以降は四国での情報に限られ、1979年に高知県須崎市の新庄川で発見された個体が最後の記録とされています。
明治時代以降から個体数の減少が始まりましたが、毛皮目的の過剰な捕獲が原因とされています。その後、森林伐採による水資源の枯渇、高度成長期による河川工事や農薬、工場排水による水質の悪化によりニホンカワウソのエサが減少したことが減少に大きな影響を及ぼしたと考えられています。1928年に狩猟対象から外され、1964年に国の天然記念物とされました。翌1965年には特別天然記念物に指定されています。いかに急速な減少だったかが読み取れますね。2012年、環境省はニホンカワウソを絶滅種に指定しました。
現在も、生存を信じて、調査は続けられています。
ニホンカワウソの剥製は高知県立のいち動物公園にて常時展示されています。
ニホンオオカミ
ニホンオオカミとは、一昔前に日本に生息していた、イヌ科イヌ属の、日本固有の種です。海外のオオカミと比較して小柄であり、中型犬程度の体格であったとされます。
犬ジステンパーウイルス感染症、狂犬病の流行、人間や家畜に害を与える害獣とされ駆除対象となったことが絶滅の主原因ではないかとされています。西洋文化による、オオカミ=悪という概念も少なからず影響したのではないでしょうか。明治時代以降は、人間による開発による生息地の減少、餌となる草食動物の乱獲といった複数の要因が重なった結果、絶滅したのではないかと考えられています。
1905年、奈良県で捕獲された若いオスの個体が最後の生存個体であるとされ、絶滅したと考えられています。ニホンオオカミの剥製は、国内に3体(和歌山県立自然博物館(和歌山大学教育学部所有)・国立科学博物館・東京大学農学部)、海外に1体(オランダのライデン自然史博物館)の世界に4体しか現存していません。
【おまけ】マツタケも絶滅危惧種?
IUCN(国際自然保護連合)が2021年7月『レッドリスト』でマツタケを初めて絶滅危惧種に指定しました。絶滅の危険度は3段階のうち、3番目に深刻な『危急』に分類されています。
法的拘束力はなく、売買の規制はありません。太平洋のクロマグロと同じ『危急』と言えば分かりやすいのではないでしょうか。マツタケは、アジアからヨーロッパにかけて広く分布していますが、森林伐採や病害などにより、過去50年間で30%以上減少したとされています。
大量に収穫される日本などでは、線虫による松枯れ被害が深刻になっていると指摘されています。ちなみに、日本国内生産量は30%以上減少どころか、戦前の1%以下だったりします。
プロローグ
子供の『なぜ?』『どうして?』に答える【なぜなに?】シリーズ(シリーズ化するのでしょうか)。初の題材は日本の絶滅種2選(ニホンカワウソ、ニホンオオカミ)!日本だけでなく、世界中で絶滅、絶滅に瀕している生物が存在します。今この瞬間にも絶滅している生物がいるかも知れません。
私たち個人に出来ることは少ないですが、少しでも絶滅について考えるきっかけになれば幸いです。宇宙船地球号の仲間として私たちの子孫、生き物を守れるように個人が出来ることを少しずつ行動に移していきましょう!
カワウソ大好きな、ふらりちゃんとふらパ♪
最初はテンションが高いです。
現実は残酷…
絶滅の原因は?
私たちに出来ることはあるのかな?
(※動画は音が出ますのでご注意下さい)
マツタケが絶滅危惧種!?
マツタケのお吸い物美味しいよね♪
で、マツタケってなに!
うちの食卓ではすでに絶滅しています…(苦笑)
【YouTube動画】【なぜなに?】日本の絶滅種『2選』“日本のカワウソはどこに行ったの?”
……
………………………
……………………………………………
エピローグ
日本からカワウソがいなくなった理由が分かったかな?
人間のせいだね…
そうです、私たち人間のせいです
かわいそうだね…
でも、便利な生活があるのも農薬や工場、開発のおかげなんだよ?
みんなで地球にやさしいことをやっていこう!
生き物と共存出来る世界になれば良いね!
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Khrapatyi (ふらぱてぃ)
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