パパ、ため息ついてどうしたの?
最近、夜中に金縛りにあってしまって…
かなしばり!?パパ、ゆうれいさんに取り憑かれたの!?
ふっ、幽霊にも好かれてしまうのも罪なものだね
どうやら大丈夫そうだ
魂(たましい)に重さはあるのでしょうか。
魂の重さの量り方(はかりかた)は?そもそも魂は存在するのでしょうか?
子どもでも分かるように、魂について考えて行きましょう!
【はじめに】魂の重さの量り方
魂に重さはあるのでしょうか。死んだら魂はどこへ行くのでしょうか。死後の世界には天国や地獄が存在すると仮定されています。また宗教的にも魂は切っても切れない存在です。死後、我々の身体から魂が抜け出して死後の世界へ旅立つと言われています。そんな神聖な魂ですが、魂に重さや質量は存在するのでしょうか。今からおよそ100年以上前、そんな疑問を持った人がいました。生命の本幹に迫るような疑問ですね。でも、魂に重さがあるとすると空を飛ぶことが出来ないかも知れません。アニメ『トムとジェリー』に登場するようなエスカレーター式の階段で天国へ行くのでしょうか。魂に重さがあるということは科学的に考えることが可能かも知れません。科学的な方面から考えて行きましょう!
重さと質量に違いはあるの?
まずは重さについておさらいしていきましょう。すごく重い金塊、毎日増える体重…重さにも色々ありますね。そう、重さとはとても素晴らしい物であり、とても憂鬱な物だったりするわけです。日頃からよく耳にする質量と重さって何が違うのでしょうか?ずばり、質量と重さに違いはあるのでしょうか。
質量とは
質量とは、重さのあり方とは異なり、物体の動かしにくさを表す量のことです。質量の単位はkgとなります。無重力空間においては、すべての物体の重さは0となります。しかし、質量は無重力空間においても重力空間と同じ質量となります。物体がどんな環境にあっても変化しない、物体の重さとなります。質量が大きければ大きいほど、その物体を動かすにはより大きな力が必要となります。それは、無重力空間でも変りません。つまり、慣性の大きさが質量となります。物体の質量は地球上でも、月でも、火星でも宇宙空間でも変わりません。
普段私たちが量っている重さは質量ということになりますね。
慣性とは
慣性(かんせい)とは、直前の運動の状態を保とうとするという性質で、他からの力の作用を受けない限り現在の運動状態が変化しないという運動の性質のことをいいます。
重さ(重量)とは
物体にはたらく重力の大きさことを重さ(重量)と言います。力の大きさを表すので、重さの単位はN(ニュートン)となります。重力が変化すると重さは変わります。地球上で質量60kgの人は、地球の約1/6の重力がある月面での重さは約1/6(約100N)の10kgになります。無重力空間であれば重さは無くなり、0kg、つまり無重量になるというわけです。
N(ニュートン)とは
1Nは、1kgの物体を1m/s2加速する力のこと。
100Nは約10kgとなります。
1kgf = 9.80665 N
一般に、1kgf=9.8Nでの換算が使われています。
Nをkgfにするには、9.8で割ればよいことになります。 100N = 100/9.8 =10.2 kgf
【奇妙な実験】魂の重さを量る実験とは
20世紀初頭(1901年)、アメリカのマサチューセッツ州の医師である、ダンカン・マクドゥーガルがある奇妙な実験を行いました。ダンカン・マクドゥーガル医師は「もし人間に魂があるならば、魂は空間を占有するはずであり、空間を占有するのであれば重さがあるはずである」と考えたのです。
魂が物体であると仮定すると、魂には『重さ』があると考えられます。マクドゥーガル医師は瀕死の病人をベッドごと秤(はかり)に乗せて、息を引き取る瞬間に体重が減るかどうか観察を行いました。死の直前と直後で明らかな体重の減少が確認することが出来たのならば、魂が物体であると証明出来ると考えたのです。マクドゥーガル医師は、各患者がベッドにいた合計時間、死亡した時刻を正確に記録し、死の瞬間の体重の変化を記録しました。体液や汗、尿、酸素、窒素なども計算に入れていたとされます。そして、その奇妙な実験の結果、彼が出した結論は、
人間の魂の重さは21g(4分の3オンス)となりました。
【奇妙な実験結果】結果はすべて、21グラムだったの?
実は、21g(4分の3オンス)の結果が出たのは、最初の1人だけと言われています。
2人目の被験者が死の瞬間を迎えた際は、15分後に約14グラム(0.5オンス)体重が減りました。
3人目の被験者が死の瞬間を迎えた際は、体重が約14グラム(0.5オンス)減ってから、その1分後に約28.3グラム(1オンス)減少するという2段階の変化を見せたことが観察された。
4人目の被験者が死の瞬間を迎えた際は、「私たちの実験に反対する人による妨害があり、秤(はかり)が適切に調整されていなかった」としてデータを破棄しました。
5人目の被験者が死の瞬間を迎えた際は、10.6グラム(0.375オンス)減ったものの、秤(はかり)が誤作動したため数値に疑問が残る結果となりました。
6人目は秤(はかり)の調整中に亡くなってしまったため、このデータも無効となりました。
また、マクドゥーガルは同時に15頭の犬でも実験を行ったそうですが、体重の減少は見られませんでした。マクドゥーガルはこれについて、「全ての犬が間違いなく天国に行くというわけではないようだ」とユニークな発言を残されています。オチまでつけてズルいですね…。
実験の内容、結果はお粗末なものと言わざるを得ませんが、その目の付け所は優秀であったと思います。クローンの実験でさえ、倫理が問題になる世の中です。死は宗教的にとても神聖であり、今より更に宗教の力が強かった時代にこの実験を行ったことは色んな意味で偉大と言わざるを得ません。生命の本幹に迫る疑問だと考えられるからです。
魂の重さは軽いんだね
まあ、実験はデータ不足だけど、パパの体重のように軽いね
……
さて、魂についてもう少し考えて行きましょう!
相対性理論から考える魂の重さ、あり方とは
ここまで、マクドゥーガル医師の奇妙な実験のインパクトが強すぎて、魂の重さを量ろうとしたことを笑い話と考えている方も多いと思います。本当に魂は存在するのでしょうか。もし、仮に魂が実在するのではれば、重さ、そのあり方はどうなるのでしょうか。魂は実在するのか、実際に空想してみましょう。
質量はすなわちエネルギーである
相対性理論では、『質量はエネルギーと等価である』という結論が出ています。つまり、エネルギーを多く持っているほど、質量は大きくなるということです。
冷たいミルクより、温かいミルクの方が熱エネルギーの分だけ質量が多いといえば分かりやすいですよね。
核分裂のエネルギー
核分裂は大量の熱エネルギーを発生させます。ウランの核分裂によって、どれ位のエネルギーが発生するのでしょうか。たった1グラムのウラン235で、なんと石炭3トン、石油2000リットル分のエネルギーを生み出すことができてしまうのです。ちなみに核分裂は原子が変化するという通常の化学反応とは異なるため、質量保存の法則は成り立ちません。原子爆弾や原子力発電では、人工的に原子核が分裂する反応を起こし、その時の質量の減少した分が大きなエネルギーになるというわけです。
ちなみに、第二次世界大戦で広島に投下された原爆で、失われた質量は、わずか 0.7gほどだったと言われています。
エネルギーに重さはあるの?
『E=mc²』は、アインシュタインが特殊相対性理論から導いた、世界で一番有名な公式です。この式は、「ほんのわずかな物質にも、膨大なエネルギーが秘められている」ことを意味しています。E=mc²から、物質からエネルギーを引き出すことが出来る、またエネルギーから物質を生みだすことも出来るということが分かります。
E=エネルギー
m=質量
c=光速
魂とは、エネルギーそのものではないか
魂に質量があるのか、その数値にこだわる限り、中々答えは出ないと考えられます。現実的に、私たち人類は自我を持ち世界を認識することが出来ました。精神力に例えられるエネルギーなるものが魂と呼ばれるものではないかと考えられます。私たちの自我を保つために必要なエネルギーは、計り知れないと推測されます。広島に落とされた原爆を思い出してください、仮に魂の重さが21gだったとしてもとてつもないエネルギー量になり得る可能性があるのです。
アインシュタインの『愛の公式』
アインシュタインが娘・リーゼル・アインシュタインへ宛てた手紙に以下の一文があります。
愛に視認性を与えるため、私は自分の最も有名な方程式で単純な代用品を作った。
『E=mc²』の代わりに、私は次のことを承認する。
世界を癒すエネルギーは、光速の2乗で増殖する愛によって獲得することができ、愛には
限界がないため、愛こそが存在する最大の力であるという結論に至った、と。
祖先から、受け継がれてきた愛は、その形を変えても本質は変わらないまま存在しているのです。もしかしたら、魂のエネルギーは愛の力なのかも知れませんね。
【さいごに】タマシイとは何か
魂の重さを量ることは出来るのでしょうか。マクドゥーガル医師は、成果をあせったため、結果がついて来ませんでした。また、データ不足であったことが否めません。では、魂は存在しないのでしょうか。
近年、科学誌で『魂の重さ』について書かれた記事では宗教的という言葉で締めくくられていました。魂については、生命のみならず宇宙の謎が詰まっているパンドラの箱のようなものと考えられます。アインシュタインですら発見出来なかった、この世界のルールの一部に深く関わっているとさえ感じます。ダークマター、ダークエネルギーなど、宇宙には未知の物質で溢れています。宇宙で人類が知覚している物質は約5%しかありません。人類が科学的にダークマター、ダークエネルギーなどについて解明した時、宇宙の謎と一緒に魂の答えが分かるかも知れません。しかし、人類がそれを知って良いのかは複雑なところですね。
結論として、現状では魂の重さを量ることは難しいと言わざるを得ません。ただ、それは確かに存在し、無限のエネルギーを与えてくれます。仮に魂が、この世界のある集合体の一部と仮定した場合、そのエネルギーを質量に変えたとしたら宇宙を作る位の膨大な質量になるかも知れません。または、21gが宇宙を作る位のエネルギーに変わると空想するとたのしいかも知れませんね。
あなたの親は、あなたを愛しています。そして、それは永久的なものです。どんなことがあろうと、それだけは世界の真実なのです。
ダークマター、ダークエネルギーとは
宇宙に存在する物質やエネルギーのうち、約27%が「ダークマター(暗黒物質)」と呼ばれる仮説上の物質とされ、約68%が「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」と呼ばれる仮説上のエネルギーとされています。私たちが知覚している物質は、残りの約5%でしかないと言われているのです。ダークマターは宇宙や素粒子などの謎を解明するために必要な重要なカギとなっています。
パンドラの箱とは
「パンドラの箱」の由来はギリシア神話です。簡単に説明すると、神プロメテウスは、無知な人間に、火を与えました。火は神のものであったため、このことを知った最高神ゼウスは怒り、パンドラという人間の女性を作り、ある箱をもたせて人間の世界へ送りました。その箱の中身は、あらゆる災いや不幸、悪が入っていました。それを知らないパンドラは、好奇心からその箱を開けてしまいます。人間の世界には災いや不幸、悪が広がってしまいます。パンドラが急いで箱を閉めた時、箱の中に『希望』だけが残りました。
愛の力は最強よね〜
無限のエナジーだね
でも、死んだら無くなっちゃうんじゃないの?
相対的に考えることにより、愛はいつもそこにあるんだよ!!
つまり、ママの怒りもいつもそこにあるんだね
……
参考文献
Khrapatyi (ふらぱてぃ)
『コドモゴゴロ』を忘れずになんでも楽しむ!
『つまらない』を『たのしい』に変えちゃいましょう!
たのしいは生きる糧になります♡
社会福祉士による専門的な視点とオヤジ視点の子育て記事、YouTube動画紹介、子供の科学、雑記記事メインの雑食系ブログです。
♥ふらりちゃん(6歳)絶世の美少女。食いしん坊だが少食。可愛い物大好き。
♥ふにくん(8歳)怖がり屋だけど、やさしいお兄ちゃん。ポケモン大好き。
■ブログ『プレイボックス♡』(2021/10~)
Google Ads審査合格(2022/1~)
■娘ふらりちゃんとYouTube
『プレイボックス♡Play box』(2021/9~)
UUUMネットワーク加入中(2021/10~)
登録者1000人達成(2022/2)
オヤジと遊ぶことで、何かしら発見や学びに繋がれば嬉しいな。
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